こんにちは
わたしは2025年4月末〜5月上旬、7月上旬〜末までの2回、車で北海道に行って来ました
北海道に車で渡るには、京都、福井、愛知、新潟、茨城、宮城、秋田、青森の8府県から行くことができます
今回わたしは、青森港、大間港から函館港に渡りました
その際、2つのフェリー会社があり、たまたま両方乗ることができました
その2つの会社は青函フェリーと津軽海峡フェリーです
恥ずかしながらわたしは青函フェリーというのがあるのを知りませんでした
たまたま2回目に北海道へ渡った時に、津軽海峡フェリーと間違えて青函フェリーの受付に行ったのが知ったきっかけです(笑)
なので、今回はこの2つのフェリー会社の比較と乗船した感想をまとめていこうと思います
もし、わたしみたいにフェリー会社が1つしかないと思い込んでいたり、まだ何も行き方を調べていないという方の参考になれば幸いです
車で北海道へ行く方法は?青森~函館を結ぶフェリーの基本情報
まず先に簡単な結論を書いておくとこのような感じです
所要時間 | 車両料金 | 特徴・備考 | |
青函フェリー | 約4時間 | (5m未満) 通常期17,500円 繁忙期21,500円 | 中型船、リーズナブル |
津軽海峡フェリー | 約3時間40分 (青森〜函館) | (6m未満) 最安期19,760円 繁忙期27,100円 | 大型船、設備充実 ネット予約割引あり |
青函フェリーとは?(特徴・料金・所要時間)
特徴
青函フェリーは青森〜函館間のみです
1日の本数は8往復(青森発、函館発ともに8便ずつ)あります
中型船で、貨物輸送も担うフェリーです。一日8往復、4隻体制で運行されており、比較的リーズナブルな運賃が魅力です
所要時間
青森〜函館:約4時間(1日)
料金(運賃・車両運賃)
車で行く前提、運転手1名のみ乗車の場合の値段を記載します
車両区分は細かく分かれているので、例を抜粋しています
乗用車運賃
例:4m未満(軽自動車) :通常期15,600円、6月〜9月の繁忙期19,500円
5m未満(ハイエースGL):通常期17,500円、6月〜9月の繁忙期21,500円
※Web予約する場合は割引があります
2名以上で行く場合、上記の金額に運転手1名分の乗車料金が入っているため、残りの人数分の旅客運賃を追加していく感じになります
津軽海峡フェリーとは?(特徴・料金・所要時間)
特徴
津軽海峡フェリーは青森発と大間発の2種類あります
また、青森からは函館と室蘭行きがあり、大間からは函館行きのみとなっています
1日の本数は
青森〜函館:青森発、函館発ともに7便ずつ
青森〜室蘭:青森発、室蘭発ともに1便ずつ
青森〜大間:大間発、函館発ともに2便ずつ
大型フェリーで、設備が充実しています。船内にはホテルのような個室やわんこ対応施設など多様な客室を備えており、ニーズに合わせて利用することができます
所要時間
青森〜函館:約3時間40分
青森〜室蘭:約7時間
青森〜大間:約1時間30分
料金(運賃・車両運賃)
車で行く前提、運転手1名のみ乗車の場合の値段を記載します
また、車両の区分は軽自動車と6m未満の2つしかありません
乗用車運賃
青森〜函館
軽自動車 :A期間(最安)16,400円、C期間(繁忙期)22,270円
6m未満(ハイエースGL):A期間(最安)19,760円、C期間(繁忙期)27,100円
青森〜室蘭
軽自動車 :A期間(最安)19,090円、C期間(繁忙期)23,100円
6m未満(ハイエースGL):A期間(最安)24,550円、C期間(繁忙期)29,700円
大間〜函館
軽自動車 :A期間(最安)12,450円、C期間(繁忙期)16,850円
6m未満(ハイエースGL):A期間(最安)15,800円、C期間(繁忙期)21,670円
2名以上で行く場合、上記の金額に運転手1名分の乗車料金が入っているため、残りの人数分の旅客運賃を追加していく感じになります
またインターネット割、道トクふりーぱす前期、スーパー海割、ぐるっと海割などがあります
通常価格よりかなり安く乗れるプラン、行く先で高速を乗る場合は定額でセットにできるプランがあるので、旅行のニーズに合わせてチケットを安く取ることができます
※割引についての詳細はこちらから
どちらも車ごと乗せられる!予約方法や手続きの流れ
青函フェリーの予約・乗船方法
予約方法
ウェブ予約、電話予約、ターミナル窓口予約
予約なしでも乗船できますが、繁忙期は満席の可能性もあり事前予約推奨
車の乗船には、車種・ナンバーなどの情報登録が必要です
乗船手続き:ターミナル到着後、乗船申込書に記入し、窓口に提出して支払い完了後、最終的な手続きが完了します。ただし、繁忙期には余裕をもって到着しましょう(出航30分前までに手続き完了がおすすめ)
津軽海峡フェリーの予約・乗船方法
予約方法
ウェブ予約、電話予約、ターミナル窓口予約に対応
予約なしでも乗船できますが、繁忙期は満席の可能性もあり事前予約推奨
車の乗船には、車種・ナンバーなどの情報登録が必要です
乗船手続き
予約後、ターミナルでチェックインし、車両スペースに乗船。複数人部屋(スイート・コンフォート等)の利用時は未使用分に対する貸切料がかかる場合があります
青函フェリーに実際に乗ってみた体験記
乗船までの流れ
予約した便と価格
2025年7月20日(日)に函館→青森の航路に乗船しました
予約はネットで実施。価格は2人+軽自動車で14,700円(ネット割利用)
時間は23:30発→3:20着です
手続きの流れ
乗船の30分前までに手続き完了とのことでしたが、その日は函館の花火大会があり渋滞に巻き込まれたりするのも嫌だったので20:30くらいには駐車場に着きました
青函フェリーはこの日初めてだったので、手続きの仕方がよくわかずとりあえず窓口へ
ネットで予約済みでも乗船申込書の記入がいるらしく、ネットで入力した内容と同じことをまた手書きで記入します
記入が終わると、30分前までに車を所定の位置に移動してくださいと言われて手続き完了
フェリーターミナルは小さいので、1時間くらい前からは車がない人たちでいっぱいでした
船内の雰囲気と設備(座席・休憩スペース・トイレなど)
船舶は"あさかぜ21"に乗りました
まず結論から言うと小さいです。休憩スペースも小さいです。トイレは2Fと3Fにあります
わたしが乗った便は2Fの客室がパンパンで隣同士が近い状態でした
3Fに行けることをわかってなかったので確認できていないのですが、3Fにも客室があったみたいです
車のない乗客の人が先に乗船していたみたいで、客室に着いた頃にはもうほぼ埋まった状態。あとから来た人も場所を探していたので、もしかしたら3Fもパンパンだったかもしれません
夜が遅い便だったのでみなさん寝たい様子でしたね
あとWi-Fiもすぐ寝てしまって、起きたら着く直前のアナウンスだったので正直わかりません(笑)
役に立たず申し訳ないです
実際に乗って感じたメリット・デメリット
メリット
・青森〜函館間は津軽海峡フェリーに比べて安い
繁忙期の価格を比較すると安いです
割引を使うと津軽海峡フェリーの方が安いかもしれませんが、販売数に限りがあるので早い者勝ちです
なので、フェリーの予定が優先ではなく、自分たちの予定を優先したい人はこっちの方が安いと思います
デメリット
・狭い
これはわたしたちの乗った"あさかぜ21"が一番小さかったからかもしれません
ですが、3連休中日だし、夜中の便だし人少ないだろうと予想していたのに、思ったより人が多かったです
世の中の長期連休中や3連休などに乗る場合、夜中の便とかで寝たい人はちょっと考えた方がいいかもしれません
・寒い
これは夏で冷房が効いていましたが強めです
羽織るもの1枚か、ブランケットなどを持っていった方がいいです
暑がりのわたしが言うので女性ならたぶん寒いと思います
・乗船時間が長い
わたしは乗り物酔いしない人間なのでなんとも思わないですが、揺れている感覚はあるので乗り物酔いが酷いひとは大変かもしれませんね
ただ、乗り物酔いはなくても、客室がパンパンだと不快に感じる人はいるかもしれません
津軽海峡フェリーに実際に乗ってみた感想
乗船までの流れ
予約した便と価格
わたしは北海道に2回車でいったので、津軽海峡フェリーに3回乗船しました
1回目 2025年4月21日(月)
大間→函館
予約はネットで実施。価格は2人+軽自動車で12,500円(スーパー海割利用)
時間は6:50発→8:20着です
2回目 2025年5月11日(日)
函館→青森
予約はネットで実施。価格は1人+軽自動車で11,000円(スーパー海割利用)
時間は22:05発→1:45着です
3回目 2025年7月10日(木)
青森→函館
予約は電話で当日に実施。価格は2人+軽自動車で23,170円
時間は22:25発→1:55着です
手続きの流れ
1回目はネット予約だったので、大間では受付近くにある自動発券機でQRコードをかざしたら手続き終了。5分くらいで終わりますが出航の3時間前からしか手続きできません
2回目もネット予約だったのと、函館だったので、スマートチェックインというものが使えたらしいんですが、わたしは受付付近の自動発券機で手続きしました。スマートチェックインだと車から降りる必要がありません
3回目は電話予約、未払いだったので、青森の受付に行きました。ここで間違えて青函フェリーの方に行ってしまい、場所が違うよって教えてもらいました(笑)
青森の青函フェリーと津軽海峡フェリーのフェリー乗り場は同じところにあるんですが、建物が別のところにあるので注意してください
青森の受付では車検書と電話で予約した際に教えてもらえる受付番号を伝えて処理してもらい、お金を支払って手続き完了です
とりあえずわからなければ受付に行けばどうにかなります
その後30分くらい前までに所定の位置に車を移動させれば準備完了です
フェリーターミナルは大間が一番小さく、次に青森、函館はかなり大きかったです
函館で1時間くらい時間を潰してましたが、充電器や無料Wi-Fiとかあって快適でした
船内の雰囲気と設備(座席・休憩スペース・トイレなど)
青森〜函館間
まず結論から言うとかなり広かったです。トイレ2箇所ほどありました
課金なしの寝転がれる客室は何個もあり、わたしが乗った2回目、3回目の便では1室貸切状態で誰もいませんでした
また窓際にもテーブルがたくさんあり、飲食物の自販機があるところにもテーブルがあります
おそらくですが、繁忙期でなければ場所に困ることはないと思います
大間〜函館間
この便は青函フェリーと同じかそれより少し大きいくらいだと思います
課金なしの寝転がれる客室は船の真ん中が吹き抜けみたいになっており、かなり広かったです
テーブルもそこまで多くはないですが、いくつかありました
そもそも乗船時間が90分なので、あまり気にならなかったですね
Wi-Fiはどちらの便も特に問題なく使えました
(もしかしたら人が少なかったからかもしれませんが。。。)
なので、4時間くらいの乗船時間があっても特に時間を持て余す感じではなかったですね
あとこれはどちらの便もでしたが、"レディースルーム"がありました
女性で大部屋で問題ない方は安心できるかもしれません
また小学生以下のお子様同伴の家族の方"ファミリールーム"もあるみたいです
あまり気にしてなかったので、部屋の様子は確認できていません
実際に乗って感じたメリット・デメリット
メリット
・広い
これは青森〜函館間ですが、圧倒的に広かったです
繁忙期に乗ったわけではないので参考にならないかもしれませんが、もしわたしみたいに繁忙期を外して乗る方は、客室を貸切状態で使えるかもしれません
・レディースルーム、ファミリールーム、課金すれば個室を選べる便がある
一般の乗船料金でレディースルーム、ファミリールームがあるのは、女性の方や小さなお子様連れのご家族の方には嬉しい設備じゃないでしょうか
また青森〜函館間、青森〜室蘭間だけですが、スイートやコンフォートなどの個室が取れます。なので、お子様連れの方や大勢の部屋は抵抗があるという方はこの選択肢もあります
・割引次第では一番やすい可能性もある
スーパー海割と使ったり、もし青森や函館から高速を使って東北や北海道を巡る方はセット割りと使うとトータルで安くなる可能性もあります
なので、自分たちのニーズに合わせた自由度があるのが良いと思います
・便を選べる
津軽海峡フェリーは青森〜函館、青森〜室蘭、大間〜函館と3種類選ぶことができます
旅行のルートで一番安いのを選ぶこともできますし、行きは青森から帰りは大間からというルートも選択できます
また目的が道央や道東で、運転が疲れてしまうのが嫌だから室蘭まで行ってしまうという選択もできます
これも自分たちのニーズに合わせた自由度があるのが良いと思います
デメリット
・割引チケットの数に限りがある
〇〇割というのが何種類かありますが、その対象チケットを全員が買えるわけではなく先着順です
何ヶ月か前に予定を決めてしまえるなら取れる可能性は高いと思いますが、1ヶ月くらい前からだんだんと取れなくなってくると思います
繁忙期や3連休の時なら特にだと思います
・寒い
これは夏で冷房が効いていましたが強めです
羽織るもの1枚か、ブランケットなどを持っていった方がいいです
暑がりのわたしが言うので女性ならたぶん寒いと思います
・乗船時間が長い(青森〜函館、青森〜室蘭)
わたしは乗り物酔いしない人間なのでなんとも思わないですが、揺れている感覚はあるので乗り物酔いが酷いひとは大変かもしれませんね
青森〜室蘭が1便しかなので混雑状況がわかりません
なので、人が多ければ乗り物酔いはなくても、客室がパンパンだと不快に感じる人はいるかもしれません
結論|車で北海道へ行くならどっちがおすすめ?
いかがだったでしょうか
車で青森から函館へ渡る際、選択肢は大きく分けて 青函フェリー と 津軽海峡フェリー の2つです
それぞれの公式情報を比較した結果と、実際にわたしが利用した体験を踏まえの結論です
わたしは実際に両方のフェリーに乗船しましたが、総合的な快適さでは津軽海峡フェリーが優れていると感じました
津軽海峡フェリーの方が快適だった理由(体験談)
- 航路の選択肢があり、乗船時間が選べる
- スタンダード客室とフリースペースの多さ
- 設備が充実している
個人的には北海道に行ってから、青森に戻ってきてからの運転に備えてストレスなく乗船でき、ゆっくりできたことが一番の理由です
青函フェリーが向いている人(料金重視)
- 料金がシンプルで安い
→ 車両(5m未満)は17,500円 - 基本的にシンプルな設備だが、必要最低限は整っている
→ 一部船には個室「ステートルーム」も設置 - 要時間は約4時間
→青森〜函館だけで比較すればほぼ一緒
「できるだけ安く車ごと北海道に渡りたい」というニーズには最適です
津軽海峡フェリーが向いている人(快適さ重視)
- 家族連れ(キッズルームやファミリー向け客室あり)
- 長距離ドライブ前にしっかり休みたい人
- Wi-Fiや個室など、移動中も快適に過ごしたい人
- 料金も工夫次第で安くできる
「できるだけ快適に車ごと北海道に渡りたい」というニーズには最適です
まとめ
- 料金重視派 → 青函フェリー
- 快適さ・設備重視派 → 津軽海峡フェリー
わたしは実際に利用して「快適に移動できた」という点で、今後もそこまで価格差がでなければ津軽海峡フェリーを選びたいと思います
ただしわたしの旅行は無計画なので、津軽海峡フェリーの割引サービスが使えず、料金が高くなってしまう場合は青函フェリーを選択肢に入れたいと思います
なので「とにかく安く渡りたい」という人には青函フェリーが良い選択だと思います
青森や大間から北海道へ車ごと行きたいと思ったとき、この2つの選択肢があることを思い出していただけたら幸いです
コメント